サイト「一日千秋」のブログです。雑記やweb拍手返信など。
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時間的余裕が出来たため、気分転換に第二話アップ。
それから、この話は多分短めで刻んで行く感じになるかと。 では、「第二話」からどうぞ。 後、エンリス宛に届いたweb拍手は、天狗の爪さんで投稿させてもらうものにコメントさせていただきますので、しばらくお待たせさせてしまう点はどうかご了承下さい。 頭が痛い。まず浮かんだ思考はそれだった。鈍く継続して襲ってくる痛みに、僕は不機嫌そうな唸りとともに寝返りをうつ。多少体制が良くなったところで頭痛から解放されるわけでもなく、何度も日が差し込む暖かな布団の中を行ったり来たりする。そのうち、頭痛の原因が寝過ぎであることに気付き、倦怠感を感じながらも目を開く。視界が白に染まり、眩しくて右手で遮り改めて周りを見る。だがしかし、視界は相も変わらず白ばかり、一定の感覚で並ぶ 天井を見、ふと、いつかを思い出す。 ああ、こんなこともあったな、と。エヴァに乗って、あの使徒とか戦ってたっけ。
そして、もっとも新しい記憶として残っている光景。
僕に十字架を渡し、全てを託して死んでしまったミサトさん。
そして、その戦うという意志を受け取ったにもかかわらず、最後まで乗ることに躊躇し、その果てに見た光景も、細かく脳裏に焼きついている。
目を向けたその先。
翼を広げ空を旋回する白いエヴァが、その口に持っているもの。
ロンギヌスとかいう槍を突き刺し、そのまま空中につられている、何か。
それは、明らかに何かの残骸、亡骸。
・・・嘘だ。
そう、僕は思い込もうとした。しかし、頭ではその視界から入ってくる情報により、より確信を持ち始める。
その胴体だけ残りる、大きな体。
・・・嘘だ。
そして、ほとんど残っていない紅い装甲から覗く、原型をとどめていないその、胴体。
・・・・・・嘘だ。
頭部と思われるところは無残に破壊され、槍が右目を貫いたまま。
それから考えられる、あの何かの正体。
そして、
「・・・弐号機、?」
そう、目の前の物体を認識した僕に見えた、
あの、エントリープラグ部分に刺さる、その槍。
「・・・・・・あ。」
あ、あ、あ、・・・
満面の笑みで、僕を呼んだ、その彼女は。
まるで人類全ての敵を見るような、憎しみに染まったその目を向けていた彼女は。
・・・
そして、僕はあのエントリープラグの中の惨状を、想像してしまって。
「あああああああああああああああああああああああああああああ!?!??!?!」
アスカ。
「・・・っ」
吐き気が急にわきあがり、口元を押さえ、横に向く。
あの惨状が事実のものだとしても、あれが嘘だとしても。
あんなものを、想像してしまった僕は、どうかしているのだろうか。
彼女の死に様を想像するなんて、なんて最低な奴なんだ、僕は。
それに、あの後の光景、出来事。あれは、全て、
「夢、だったのか・・・?」
いくらあんな非常識な相手を敵に戦ってきたとはいえ、
あんな、人類が全部死ぬなんて、そんなことは、
「全部、本当のことよ。」
「・・・あんたがしたこと、忘れたとは言わせないわ。
・・・馬鹿シンジ。」
そう思い込もうとした僕の言葉を否定され、
ばっと布団を跳ね除け、向いたその場所には。
赤い髪の少女と、青い髪の少女が、
それぞれ、蒼い目と、紅い目に色々な感情を込めながら、こちらをみていた。
ああ、あれは本当のことなのか。
「・・・アスカ。綾波。」
そう、彼女達を呼んだ。
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